乃木坂46に学ぶ人生で大切なこと
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アンダーライブ

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初めてのアンダーライブ

乃木坂46はシングルをリリースするたびに表題曲を歌唱する選抜メンバーと、それ以外のアンダーメンバーに振り分けられ、アンダーメンバーが歌唱するアンダー曲と言われている曲も毎シングルに収録されています。
しかし、歌番組では表題曲を披露することがほとんどですので、出演は選抜メンバーに限られることになります。また、バラエティ番組や雑誌などの各メディアにも、人気メンバー(=選抜メンバー)が出演することが多く、特にデビュー当初は、選抜メンバーに比べて、アンダーメンバーは圧倒的に仕事がありませんでした。

2014年4月に乃木坂46は8枚目のシングルを発売しました。そのシングルに伴い行われた握手会の後に、特典企画として初めてアンダーメンバーのみが出演するアンダーライブが行われました。場所は幕張メッセ。直前まで握手会に来ていた人で埋め尽くされていた会場は、握手会が終了すると一旦会場から出て、アンダーライブを見る人だけが戻ってくる段取りでした。
セットリストは、それまで発表されたアンダー曲8曲と表題曲2曲を加えた全10曲。客席は3分の1も埋まっていませんでしたが、選抜メンバーとの活動量などの差に苦しんでいたアンダーメンバーにとっては希望の光となるライブで、その苦しみを解き放つべく熱いパフォーマンスが繰り広げられました。
最後の曲を終え、メンバーがステージを降りると、ほどなくして客席からアンコールの声が起こりました。アンコールが来ることを想定していなかったメンバーは、急遽「左胸の勇気」と「ぐるぐるカーテン」を再び披露しました。

そうして始まったアンダーライブは、全体(選抜)ライブとは一味違う自由なステージでファンを楽しませました。
アンダーライブを見た選抜メンバーであるキャプテンの1期生の桜井玲香さんは、

 

アンダーライブを見てうらやましいなって思いました。内容がとにかく楽しそうで・・。やっぱり全員でやる大きなライブだと、できないことっていろいろあるんです。それをアンダーライブではどんどん挑戦していく。選抜メンバーから見ていても『こんなこともできるんだ!』っていう驚きと発見ばかりなんです。とにかく熱くなれるライブでしたね。

(集英社「乃木坂46物語」)

 

その後も、アンダーライブは毎年開催され、幕張メッセで3分の1しか埋まらなかったところから、今ではアリーナクラスでの開催や、アンダーライブで全国ツアーが実施されたりもしています。

 

アンダーライブの特徴

アンダーライブの特徴としては、その熱量の高さがあります。選抜に選ばれなかった悔しさをライブにぶつけて、”次こそは選抜に”という気持ちを強く押し出すメンバーもおり、ファンもそんなメンバーを”自分たちが応援をすることで選抜に押し上げる”という気持ちで声援を送るといったメンバーとファンとの強い絆を感じられる雰囲気があります。全体ライブよりはステージとの距離も近く、出演者数も少ないことも、そういった雰囲気を作る要素でしょう。
披露される楽曲もアンダー曲が中心で、全体ライブでは披露される機会が少ない曲もあります。アンダーメンバーが歌唱するからなのか、どちらかと言えば“負の感情”を歌うものが多く、ライブで盛り上がるような“ノリノリ”というよりは、じっくりと聞きたくなる曲が多いのも特徴です。

アンダーライブのいいところは「綺麗じゃない感情」を肯定してもらえるところで、アイドルなので「綺麗なところ」を見てもらうお仕事ですけど、そうじゃない部分を見せても、自分の欲を見せてもいいところがアンダーライブのいいなと思うところです。
(4期生:矢久保美緒さん/36thシングル特典映像「35thアンダーライブ」インタビュー)

 

アンダーライブでは、その時のアンダー楽曲のセンターを務めるメンバーが“座長”を担い、ライブの最後でスピーチを行うことが恒例になっています。

32ndシングルアンダーライブ/4期生:林瑠奈さん

私にとってアンダーライブは、私たちの魂を皆さんの心に届けることができる場所だと思っています。アンダーライブではうれしいとか楽しいだけじゃなくて、不安とか焦りとか、悔しさ、プレッシャー、そういう気持ちを全部パフォーマンスに乗せられる場所だと思っていて。もしそれが私たちからの一方通行なものだとしても、気づいたら、皆さんが圧倒されて、私たちの気持ちをいつの間にか受け止めちゃっている…そんな強い力がアンダーライブにはあると私は信じています。だから皆さんには一時もこぼさず、私たちの気持ちを受け取ってほしいです。

(【公式:乃木坂配信中】ライブ当日のルーティンをご紹介♪アンダーライブ愛知公演の1日に密着!)

 

乃木坂46 Merry Xmas Show 2016 ~アンダー単独公演~/2期生:寺田蘭世さん

私にたとえると、ずっと『センターになりたいです』って言わせてもらっているけど『お前には絶対できない』って言う人もいると思うんですよ。だけど私は、それを絶対にかなえたいなって思っていて、ここは夢の通過点だと思っています。そして、ここにいるメンバー16人きっといろんな思いがあると思うんですけど、みんなもきっとまだまだ夢の途中だと思っています。だからみんなで頑張っていきたいなって思っているし、なんだろな・・何言ったって、いろいろどうこう言われるし言われるお仕事なので、仕方ないなって思っているんですけど。こんなたとえ方して伝わるか分からないですけど、1+1が2なんて誰が決めたんだ、って話なんですよ! 私、ただのバカです。数学ができないバカです。だけど、そういうことじゃないんです。人生はそういうもので計ってほしくないんです。だから私は、1+1は100にしたいと思います!

 

31stシングルアンダーライブ/3期生:中村麗乃さん

たくさんライブをしてきたり、先輩方の姿を見てきて、みんなすごいなって思うことがたくさんあって。私に何か特別な突き抜けた才能なんてないのかなって思ったりもしています。でも、頑張り続けること、努力し続けることは絶対にやめてきませんでした。こうして私たちのことを必要としてくれている皆さんがいるから、私たちは今ここに立てているし、胸を張って「乃木坂46です」と言えることができています。皆さんには、本当に感謝の気持ちがたくさんあります。これからも頑張り続けるので、是非私たちについてきてくれたら嬉しいです。よろしくお願いします。

 

34thシングルアンダーライブ/5期生:中西アルノさん

本日は本当にありがとうございます。もう全部出しきったって言えるライブができたと思います。私たち14人は選ばれてこのステージに立っています。私は今ここに立っていることに誇りを持っています。
私たち14人3日間走り切ることができました。この3日間のことは絶対に絶対に忘れません。きっともしかしたら私がいつか死ぬ時に思い出す景色かもしれないです。それくらい最高の景色でした。皆さん本日は本当にありがとうございました。

 

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