乃木坂46に学ぶ人生で大切なこと
乃木坂46に学ぶ人生で大切なこと

「やらない」ことの価値

人生で大切なこと
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アイドル活動に集中する/阪口珠美

2016年9月に乃木坂46の3期生オーディションに合格し、約8年間活動したのち、2024年7月に卒業した阪口珠美さんは、在籍中に選抜メンバーに選ばれたのは3回で、多くをアンダーメンバーとして活動していました。
乃木坂46以外の活動(いわゆる「外仕事」)は、それほど多くはなく、大きなものとしては「ぐるり東京 江戸散歩」(TOKYO MX)のお散歩娘としてレギュラー出演していたぐらいでしょうか。
乃木坂46の活動では、独特のワードセンスやサイコホラー的要素を感じる不思議な絵のセンスなど、バラエティ面で多く活躍をしていたので、外仕事が少ないのを不思議に感じていたのですが、卒業後のインタビューで、

乃木坂46に在籍時は、アイドル活動に集中していました。もう少し器用だったら、在籍中にもほかのお仕事に挑戦できたのかもしれませんが、私は2つのことを同時に行うのが苦手で……。1つのことに集中したいタイプだったので、乃木坂の活動を“精いっぱいやりたいです”とお伝えして、アイドル活動に専念していました。
(週刊女性PRIME「元乃木坂46・阪口珠美「正直あまり記憶がない笑」明かしたアイドル生活の“ウラ側”と掲げる“美腸プランナー”の夢」)

と述べていて、自ら希望した結果であったことを知りました。

卒業してからは、「酒のツマミになる話」(フジテレビ)への出演をはじめ、配信ドラマや舞台の出演のほか、美腸プランナーの資格を活かした仕事や愛玩動物介護士アドバンスの資格取得など、これまでにあまり取り組んでいなかったような仕事に次々と挑戦していて、少し驚きをもって見ています。

同期である乃木坂46の3期生には、在籍中でも様々な外仕事をこなしている山下美月さんや久保史緒里さんらがいて、そういったメンバーと比較すると、阪口さんの在籍中の外仕事の少なさは、少し寂しいとも言えますが、2023年に自身のブログで右耳低音障害型難聴を公表し、乃木坂46の活動を制限したりもしていたので、自分の性格や体調などを省みて、乃木坂46の活動に集中していたことが伺えます。

言わば乃木坂46のアイドル活動以外の多くを「諦めた」ことになるのですが、「諦める」というと、一般的にはネガティブに捉えられることが多いと思います。「諦めずに頑張れ!」とか「諦めたら、そこで終わりだ」などようなセリフは、誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、よくよく考えてみると、人生は選択の連続で、選択するということは選択しなかったことを「諦める」ことでもあり、「諦め」は判断(選択)の結果でしかなく、そういう意味では悪いことではないと言えます。
現在の状況を正しく判断した結果「諦め」が付いてくるだけなのです。

 

「やらないこと」の評価

一般的に何かの活動を行うことにより、初めて評価の土台に上がり、多くの活動を行うことにより評価が上がりますが、「やらなかった」ことが評価されることはあまりありません。
しかし、すべての活動(行動)が良い結果をもたらすわけではなく、やらなかったことにより良い結果となることもあり得ます。
阪口さんが、乃木坂46在籍中にグループの活動以外を制限していなかったら、体調を崩してもっと長期的に休業していたかもしれませんし、逆に、もっと活躍の場が広がっていたかもしれませんが、彼女自身が彼女の「取扱説明書」を作成し、それに基づき、そういった決断をしたわけで「やらない」ことを決断するのも大きな勇気です。
同期の山下さんや久保さんと比較すると、確かに阪口さんの「外仕事」は少なかったかもしれませんが、その状況を「負けている」と捉えるのは他人と比較した結果であって、他人と比較している限りは、上には上がいて、いつまでたっても幸せにはなれない可能性もあります。
グループ卒業を発表した際のインタビューで「私はやりきった!これ以上はもうないな」と感じ卒業を決心した、と答えており、阪口さんとしては、乃木坂46のアイドル活動に全力を注ぎたいがために、他の仕事を制限することを選択したわけで、他者と比較したり、他人の評価を得ようとする必要はないのです。

「やらないことによる現状維持」というのは、一般的にはあまり評価されませんが、リスクを正しく判断したとしたら、それは評価に値するものであるべきだと思っています。

 

◆乃木坂46に学ぶ人生で大切なこと◆

「やらない」ことが、時に有益な決断となる

 

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