「何のために」頑張るのか
「もっと良いポジションにつきたい」「歌が上手くなりたい」や「楽曲のセンターを任された」などなど、乃木坂46として活動をしている中で、より高いところを目指したり、期待された役割を遂行するために行う努力は、何のために行うのでしょうか?
もちろんそれらを得たり、遂行することにより自分自身の達成感や満足度が上がるという理由があるでしょう。
しかし、この「自分のために」という意識だけでは、なかなか頑張れないこともあるのではないかと思います。
アイドルとして乃木坂46が活動しているのは、もちろん経済的な利益を得るためという面がある一方で、ファンに喜んでもらうためにという部分もあると思います。
「歌を聞いて感動する」「推しを見て幸せを感じる」「グッズを集めて楽しむ」などのように、多くの誰か(ファン)の役に立っているからこそ乃木坂46は売れているのだとも言えます。
加入したての頃は、歌詞やダンスを覚えたり、与えられたことに応えるだけで精一杯で、見ている人(誰か)のことを考える余裕はないかもしれませんが、活動を重ねる中で、自分がいる意味や何のために活動をしているのかを考える時期が来るのだと思います。
そういったときに、やはりたどり着くのは「ファンのために」や「乃木坂46のために」のようです。
センターの重責
4期生の賀喜遥香(かきはるか)さんは、28枚目シングル「君に叱られた」で自身初、4期生では遠藤さくらさんに次ぐ2人目となるセンターに選ばれました。
今やトップアイドルである乃木坂46のセンターというのは、アイドルの頂点ともいえるポジションで、グループの顔であり、その楽曲のイメージを形成する責任も担っていると言え、センターを経験できるメンバーは多くはなく、卒業後も多くのテレビなどで活躍している1期生の秋元真夏さんや松村沙友里さん、3期生の与田祐希さんなどでも表題曲センターの経験なく卒業しています。
そんなセンターに選ばれた時の心境を賀喜さんはインタビューで、

センターだと聞いたときはとにかく信じられなくて、頭が真っ白になりました。手は震え、涙がボロボロこぼれてくるんです。なんで私なのかとプレッシャーで、逃げ出したかった。
(日経エンタテインメント 乃木坂46 Special 2022)
と述べています。
このように、自身がファンとして憧れていた乃木坂46のセンターを務めることになり、大きなプレッシャーを感じていましたが、あるタイミングで

「私はセンターではあるけど、みんな私だけを見ているわけじゃないし、私は乃木坂46のみんなのかわいい笑顔を届けるためにここにいるんだ!」
という気持ちに変えて、背負いこみすぎないようにしたんです。
メンバーのことが好きで、乃木坂46のことが好きだからこそ、その好きな人たちを見てほしいから頑張る方向にシフトしたら、頑張れるようになったんです。
(乃木坂46公式書籍「10年の歩き方」)
33枚目シングル「おひとりさま天国」で、自身初のセンターとなった5期生の井上和(いのうえ なぎ)さんはブログで
センター、真ん中、0番という重さをわかってしまったからこそ
このポジションに対してどんな言葉を選んだらいいかが分かりません
考えなきゃいけないことは色々あって
加入してからそのポジションに立たれている先輩方を後ろから見ていて
キラキラした笑顔だけで成り立っているポジションではないことも理解しているつもりです
だから、みなさんのために乃木坂46のためにメンバーのために今までの私に携わってくださったすべての方のために頑張りたいです
そうやって頑張ってきた事が一周回ってこれからの私に帰ってきたらすごく嬉しいなと思いますし少しだけ先の未来が明るく見えてきます
誰かを元気にしたくて
38枚目シングル「ネーブルオレンジ」の選抜メンバー(表題曲を歌唱するメンバー)発表後、選抜メンバーには選ばれなかった5期生の岡本姫奈さんのブログです。(#以下、原文ママ)
その期待に答えることが出来なかった結果が
苦しくて
次はどう頑張ったらいいんだろうって
何が足りなかったんだろぅって
今も弱音を吐いて前に進めていなかったと思います。
誰かを元気にしたくてアイドルになりました。
今回も「姫奈を応援してよかった」と心から思って頂けるように
今苦しくても
必死に前を向いて頑張ります。
「自分のため」よりも「誰かのため」
アメリカのシアトルパシフィック大学で、次のような実験が行われました。
①「自分のための目標(セルフイメージゴール)」を立ててもらうグループ
②「他人のための目標(コンパッションゴール)」を立ててもらうグループ
その結果、①のセルフイメージゴールのグループは人間関係にトラブルを起こす確率が高く、うつや不安が再発するリスクも高い傾向にありました。
対して、②のコンパッションゴールのグループは不安やうつの症状が軽減し、人間関係のトラブルも起こりにくくなりました。
つまり「自分のために」という人よりも、「誰かのために」と考える方が、メンタルに良い影響を与えるということです。
ただし、間違えてはいけないのは「誰かのために」であっても、「自分がやりたい」「自分が楽しいと思うこと」が大前提であるということです。
「誰かのために」というのは「他者を基準にする」ことではなく、あくまでも「自分の人生を生きる」ことが重要で、誰かと比べたり、自分の望みを後回しにしたりするのではなく、軸は自分にあります。
「誰かのために」だからといって自分を犠牲にして「自分が楽しくないこと」を無理に行っても、その気持ちが見ている人には伝わってしまい、見ている人を楽しませることはできませんし、そのことが上手くいかなかったときに、それを誰かのせいにしてしまいがちです。
相対性理論の発見など多くの功績を残した理論物理学者であるアルバート・アインシュタインは、次のような言葉を遺しています。
(Only a life lived for others is a life worthwhile)
自分だけの幸せを追い求めるのではなく、他の人々のために努力することの方が、人生の価値があるということです。
◆乃木坂46に学ぶ人生で大切なこと◆
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